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Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド
リリース6.0
B25770-02
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ttSize

説明

データ・ストア内のビューを含む指定された表に、rows行が含まれてサイズが大きくなったときに消費される領域の量を見積もります。このユーティリティは、既存の表に対して使用したり、表の作成時に表サイズを見積もる場合に使用できます。所有者を指定しないと、指定された名前のすべての表について、サイズ情報が出力されます。サイズ情報には、表に定義された索引によって占有される領域が含まれています。

可変長列に必要なメモリーは、最終的な表の列の平均長として、現在の表の列の平均長を使用して見積もります。現在の表に行がまったく存在しない場合、ttSizeは、平均列長を最大列長の半分であると推定します。

アクセス制御

アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このユーティリティではSELECT権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。接続文字列またはDSNに認証情報が指定されない場合、続行する前にユーザーIDおよびパスワードの入力が求められます。

構文
ttSize [-h | -help | -?] 
ttSize [-V | -version]  
ttSize -tbl [owner.]tableName [-rows rows]
{-connStr connection_string | DSN}  
オプション

ttSizeには、次のオプションがあります。

-connStr
connection_string 
データ・ストア名、サーバー名とDSN(必要に応じて)および関連する接続属性を含むODBC接続文字列。
DSN 
ttSizeが表の情報を検索するために接続するデータソースの名前を指定します。
-h  
-help 
-? 
使用方法のメッセージを出力して終了します。
-rows rows 
表内の予想される行数を指定します。TimesTenの表を保存するために必要な領域には、実データのための領域に加え、ブックキーピング、動的メモリー割当ておよび索引のオーバーヘッドが含まれています。メモリーの断片化、問合せの実行中に割り当てられる一時領域、およびコンパイルされたSQL文を保持するための領域が原因で、TimesTenは追加の領域を消費する可能性があります。このオプションを省略すると、既存の表の行数が使用されるか、または表が空の場合は1が使用されます。
-tbl [owner.]tableName 
サイズの見積りに定義が使用される表の名前を指定します。所有者を省略すると、ユーザーのログイン名として試行されます。見つからない場合には、ユーザーSYSが使用されます。
-V | -version  
ttSizeのリリース番号を出力して終了します。

表に必要な領域を推定するには、TimesTenで表を作成し、代表的な行のサンプルをその表に移入し、必要な索引を作成し、それらの定義でttSizeを実行します。たとえば、200,000行まで大きくなったときのデータソースFixedDs内のNAMEID表のサイズを見積もるには、次のコマンドを実行します。

ttSize FixedDs -tbl Nameid -rows 200000 
注意

サイズ要件を見積り、断片化を測定する別の方法は、MONITOR表を使用することです。詳細は、「SYS.MONITOR」を参照してください。

列PERM_ALLOCATED_SIZEおよびPERM_IN_USE_SIZEは、現在割り当てられているデータ・ストアのサイズ(単位はKB)と使用中のデータ・ストアのサイズを示します。接続を確立または解放するたびに、またトランザクションがコミットまたはロールバックされるたびに、この情報はシステムによって更新されます。

このユーティリティは、TimesTen Data Manager DSNのみでサポートされます。TimesTen Client DSNではサポートされません。

関連項目

このマニュアルの組込みプロシージャttSizeに関する項